

個の力が、試される。
東京支店
営業
相河 秀行
2009年入社
経済学部卒

- 入社のきっかけは?
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異なる考えや価値観にふれるのが好きで、世界との接点がある仕事を志望。
昔から海外旅行が好きで、とくに現地の人たちと交流し、自分とは異なる考えや価値観にふれることに面白さを感じていました。大学時代もカナダに1年間留学し、現地でできた友人と過ごした日々はかけがえのない財産になっています。そうした海外への興味もあり、世界との接点がある仕事を探していました。住商セメントに興味を持ったのも商社であり、海外部という事業部があったから。ただ、入社して希望の部署に配属されたものの、商材も現場も、何なら社会人としての常識も知らない新入社員がやれる仕事はほとんどなく、思い返すと忍耐の日々。いきなり壁にぶつかりました。
- 最初の壁は?
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海外部からスタートし、デリバリーも営業も経験しました。
入社1年目の海外部での日々が壁だらけで、何も貢献出来ていなかったという思いから、2年目に東京支店デリバリー室に異動してからは、1年で2年分貢献する!という思いで取り組みました。まず、海外部の時とは異なり、お客様が目の前にいる。反応がすぐ返ってくるのはうれしかったですね。わずか1年しか経験できませんでしたが、建設現場や生コンクリート工場の方々と接していく中で商材の知識も自然と身についていきましたし、もっとデリバリーの仕事をしたかったというのが正直な気持ちです。その後は入社3年目から営業に。東京支店で8年間、東北営業所で4年間を過ごし、現在は再び東京支店に戻って大手ゼネコンを中心に営業を担当しています。海外部からスタートし、デリバリーも営業も転勤も経験し、どの部署でもしんどい思いもしたはずですが、今となっては、楽しい思い出しか残っていません。


- 現在の仕事は?
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当社から生コンクリートを購入してもらうため、お客様との信頼関係を築いていきます。
営業の最大の目的は、ゼネコンなどのお客様に当社から生コンクリートを購入してもらうことです。とはいえ、生コンクリートの品質自体は競合他社と大きくは変わりません。ただ、だからこそ、誰から買うか。営業の力、個人の力が試されるのです。もちろん、住友商事グループというブランドも大きなアピール材料にはなります。しかし、それ以上に営業一人ひとりの提案力や対応力、これまでの現場で培ってきた経験やお客様との信頼関係がものを言います。たとえば、ある建設現場でお客様の難しい要望に応えることができたら、その仕事ぶりを見て、また次の建設現場でも声が掛かるといった具合です。そのため毎回、お客様や生コンクリート工場と密に打ち合わせを行い、納入を管理するデリバリー室の社員とも連携しながら丁寧に仕事を進めていきます。
- 仕事のやりがいは?
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自分が介在する意味や価値を見出せた時は大きな喜びが待っています。
東京支店に戻ってからは、いわゆるスーパーゼネコンと呼ばれる大手建設会社をメインに担当しており、オフィスビルや商業ビルといった大型の建築物に加え、道路や橋などのインフラ構造物の現場にも携わっています。私自身は技術者ではありませんが、自分の仕事がそうした人々の暮らしを支える一助になっていると思うと、うれしくなりますね。また、商材自体の差が少ないからこそ、お客様が私から買ってくださった時は喜びもひとしおです。ただ、私たちの仕事は契約を獲得して終わりではありません。その後、工事が無事に完了するまで安定して供給し続けられるか。何かトラブルが起きた時に迅速かつ柔軟に対応できるか。お客様と生コンクリート工場の間に私たち商社が入る意味や価値を提供できた時はさらなる喜びが待っています。


- ターニングポイントは?
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過去の実績が通用しない。人間として向き合い、成長した東北営業所時代。
入社11年目から15年目、東北営業所で過ごした日々が私のターニングポイントです。東京支店で営業としての実績をある程度は積んで乗り込んだものの、最初はお客様から「東京から来たよそ者」という扱いでした。当然、営業しても、まったく相手にされません。でも今思うと、私自身が地元の人たちとの間に壁をつくっていたのです。これまでの実績も通用しない。会社のブランドも東京ほど通用しない。そこで私は“相河秀行”という一人の人間として、お客様と向き合うようにし、その人自身を知ろうと努力しました。そうして1年が経つ頃、ようやく本当の仲間ができ、仕事でも成果が出始めました。異動当初は「すぐ東京に戻してほしい」と思っていたのに、4年後にいざ東北を離れる時は寂しくて仕方ありませんでした。東北は、私を人間的にもビジネスマンとしても大きく成長させてくれた場所です。ずっと感謝しています。
- 会社の好きな所と今後の目標は?
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次のビジネスを考え、育て、いずれは世界にも打って出てみたい。
この会社の好きなところは、認める文化があるところです。
上司や先輩たちから褒められることは少ないかもしれませんが、しっかり見てくれていて、認めてくれる環境があります。入社した年次に関係なく、意見があれば誰でも発言する事ができますし、推してもくれます。また、商社らしく、新しい事業のアイデアを募集する「0→1(ゼロワン)チャレンジ」といった取り組みもあり、私自身、歴史的にも変化の少ない生コンクリート業界で新しいビジネスを創出できればと考えています。セメント・生コンクリート業界は、ドメスティックな産業で国内だけに目を向けがちですが、私たちの市場は日本だけではありません。目の前の仕事に全力を注ぐことはもちろんですが、その先の事を常に考え全ての可能性を否定せず、国内外で挑戦していきたいです。
