

関係を築き、建物を築く面白さがある。
東京支店
デリバリー
藤井 由希菜
2022年入社
文学部卒

- 入社のきっかけは?
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どっしりとした安心感と、穏やかな雰囲気に惹かれました。
最初は、食品などの身近な商材を扱っている専門商社を中心に就職活動を開始。そうした中、偶然出会ったのが当社でした。「住商」という聞いたことのある名前と、聞き慣れない「セメント」という単語がくっついた社名。就職活動に出遅れていたこともあり、とりあえず話を聞いてみようと選考に進みました。そこで人事・面接官の方のおおらかな人柄や全体的にどっしりと構えているような安心感に惹かれ、徐々に興味を持ち始めたのです。ただ、最後まで悩んだのは、まだ女性の総合職が少なかったこと。しかし、実際に入社してみたら、そこまで気にすることはありませんでした。新卒入社のため他社と比べることはできませんが、社員も職場もとても穏やかな雰囲気は当社の魅力の一つだと思います。
- 最初の壁は?
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建設現場や工場の雰囲気に緊張。車の運転も手こずりました。
そもそも、社会人としてやっていけるのかという不安もありましたし、穏やかな雰囲気とはいえ、初めてオフィスに入る時は緊張しました。ましてや、建設現場や生コンクリート工場は普段の生活では絶対に入ることがない場所ですし、親以上に歳が離れた職人さんたちに囲まれた時は固まってしまいました。ただ、何度も通っているうちに顔や名前を覚えてもらい、声もかけられるようになると、少しずつ緊張もほぐれていきました。あと、壁と言えば、車の運転です。仕事でお客様を乗せることもあるため、社内で運転のテストがありますが、私はなかなか合格できませんでした。先輩社員に同乗してもらい、練習を重ね、結局、「一人で運転していいよ」というO Kが出たのは2年目の春でした。なかなか手こずりましたが、今は運転も楽しいですし、プライベートでも車で出かける機会が増え、練習をしてよかったなと思います。


- 現在の仕事は?
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デリバリー業務は90分の勝負。電話で細かな調整を行います。
東京支店で「デリバリー」という業務を担当しています。文字通り、生コンクリートを運ぶ仕事です。とはいえ、私自身が直接運ぶわけではなく、建設現場と生コンクリート工場の間に入り、納入手配やトラブル対応などを行います。生コンクリートは工場を出てから90分以内に現場に納入しなければならないため、常に時間との戦い。現場によっては1日に何十台ものミキサー車で運び入れるため、どの時間帯に現場のどこに届けてもらうかといった細かな調整を電話で指示します。納入自体に立ち会うこともあり、その日のデリバリーの予定が完了した時は「今日も無事に終わった」という達成感がありますね。
- 仕事のやりがいは?
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文系出身でも、モノづくりの面白さが味わえます。
生コンクリートと一口に言っても、仕上がりの強度や施工時の柔らかさなどは、用途によって仕様が様々。たとえば、建物の壁や天井に使う生コンクリートは下から上にコンクリートポンプ車で送り出す必要があるため、施工の際はある程度の柔らかさが求められます。こうした仕様を設計事務所や建設現場の監督などに確認し、配合計画書を作成するのも私たちの仕事。建物の構造図面などに目を通す機会も自然と増えます。コンクリートは更地に基礎工事を行う段階から建物が完成するまで常に求められる建設資材。担当している現場に関しては、私自身も建設に携わっている実感がありますね。竣工した建物を見ると、「これ、私が生コンクリートを納入した建物だ」と思わずうれしくなります。文系出身でもモノづくりの面白さが味わえる仕事です。


- ターニングポイントは?
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信頼されている先輩の姿を見て、仕事への意識が変わりました。
正直、最初の頃、デリバリーは建設現場と生コンクリート工場の間に入り、納入手配や調整を行う仕事くらいの認識しかありませんでした。しかし、1年目の夏、ある先輩の打ち合わせに同席した際、大きく意識が変わりました。その打ち合わせでは建設現場の監督と工場側の担当者がどちらも要望を譲らず、ただならぬ雰囲気。結局、その二人が先輩の顔を見て、「どうすればいい?」と判断を仰いできたのを見て、どちらからも信頼されていると感じました。その後の先輩の提案で、両者が歩み寄り、状況が改善していく様子を見て、私もそのくらい信頼される人間になりたいと思いました。それからは現場にも工場にも、より足繁く通うようになり、まずは人間関係を築くことを意識するように。また、両者の間に立つ私たちだからこそ知っていること、判断できることもあると気づき、知識の習得にも積極的になりました。
- 会社の好きな所と今後の目標は?
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より大型の現場や特殊なコンクリートにも挑戦したい。
入社前に感じたどっしりとした安心感、穏やかな雰囲気は今でも魅力に感じます。さらに、入社して気づいたのは、先輩たちの知識や経験の豊富さ。仕事で何かトラブルが起きた時も、誰かしら同じ経験をしていたり、「あの人に聞けばわかるよ」と相談相手を教えてもらえたり。まもなく3年目が終わりますが、ここまでは本当に周囲の先輩たちに助けてもらってばかりです。また、同期の存在も心の支えですね。今後の目標は、デリバリーの次のステップである営業の仕事もできるようになること。また、より大型の建設現場や特殊なコンクリートを用いるような現場も挑戦してみたいですね。
